マルチモーダル画像解析
(Multimodal image analysis)
超音波計測値と病理学的特徴との関係解析
松本大輝,樫尾周 |
脳腫瘍摘出手術において,術中に摘出する腫瘍の悪性度は色や硬さから定性的に判断されています.また,術後に腫瘍の種類や悪性度を最終診断する病理解析には時間を要します.そこで,定量的かつ即時的な腫瘍判断システムとして,硬さと相関する情報を持つモダリティである超音波診断装置に着目しました.術中における超音波診断と病理学的特徴を結びつけることは解像度の違いなどから困難であるため,超音波顕微鏡での計測値と病理学的特徴との関係解析を目指しています. |
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研究費:
文部科学省科学研究費補助金基盤研究(A)(課題番号:19H01172)
受賞:
外部発表リスト:
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マルチモーダル画像のレジストレーション
樫尾周,舩渡真帆,橋本典明(特任研究員),中村友香,田中亨,田中拓也 |
頭部疾患の診断や治療にはMR画像による画像診断が有効です.しかしながら,治療方法の決定には注目組織の病理情報が必要であるため,MR画像から病理情報を取得するためには,同一領域におけるMR信号と病理組織の関係性を解析する必要があります.しかし,組織を観察することができる病理画像は病理標本作成時に細かく分割される上に変形するため,直接MR 画像と比較することはできません.そこで本研究では,病理標本を作製する前の脳の光学像であるマクロ画像を仲介として病理画像,MR画像それぞれで位置合わせを行います.マクロ画像を参照して病理画像の変形補正を行い,MR画像中から3次元的にマクロ画像に類似する面を探索します.そして,得られた変形補正済み病理画像とマクロ画像に類似するMR画像の位置合わせを行います.これにより,病理画像とMR画像の同一領域を比較することができるようになります. |
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研究費: 文部科学省科学研究費補助金新学術領域研究(課題番号: 17H05278) 学会発表
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