リンパ浮腫とは

リンパ浮腫とは

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リンパ浮腫とは、リンパ管の働きが何らかの原因で障害されることによって、皮膚下の組織にたんぱく成分を多く含む体液が過剰に溜まり、むくみが生じる状態です。 日本では、リンパ節の切除やリンパ系の流れに影響するようながん治療後に症状が現れることが多く、外見上の変化に加え、重度化すると運動機能の低下や社会 生活にも影響をもたらします。

そのため、早期に診断し、適切な治療を行うことが必要です。近年では、リンパ管機能を改善する外科治療の有効性が報告されており、包括的な治療方法の確立が求めらるようになってきています。

外科治療例

治療

treatment

リンパ管細静脈吻合術

リンパ浮腫の標準治療には、圧迫療法やリンパドレナージなどを含む複合的治療と、外科手術などがあります。

リンパ浮腫の外科手術は、リンパ液を静脈に流すバイパス手術(リンパ管細静脈吻合術)や、健康な部位のリンパ節を移植する手術(血管柄付きリンパ節移植)などがあります。

診断

diagnosis

リンパ浮腫の診断では、まずは問診、視診、触診の基本的診察を行います。手術後やむくみを感じて来院された患者さんに対して、病歴などを問診してリンパ浮腫の疑いについて検討し、患部を視診や触診することで皮膚や皮膚下組織の変化を確認します。

リンパ管蛍光造影法

そこでリンパ浮腫が疑われる場合には、血液検査での臓器などの機能についての検査を行うとともに、X線や超音波での画像検査によって組織の情報を確認します。

下肢リンパ管機能初見の分類

また、リンパ管の様子を確認するためのリンパ管造影を行いますが、近年ではリンパ管シンチグラフィーによる機能の評価や、ICGを利用したリンパ管蛍光造影法なども応用されています。

リンパ管シンチグラフィー

リンパ浮腫についての診断と治療の技術は日々進歩していますが、
まだ早期の診断や患者さん自身でのケアなどの方法が確立されていないという課題も残しています。