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がんの温熱治療用アンテナの開発

がんの温熱治療(ハイパサーミア)とは,がん細胞が熱に弱いことを利用して,これを殺傷するがん治療法の一つです。これまでの研究により,がん細胞は約42~45°Cに加温することで,その生存率が大幅に低下することがわかっています。そこで当研究室では,マイクロ波が生体にあたえる熱的作用を利用して,腫瘍部分のみを治療温度に加温する微細径アンテナの開発を行ってきました。図Aは,当研究室で開発した微細径アンテナの一つである同軸スロットアンテナです。直径約1.5mmほどですので,低侵襲な治療が実現できます。図Bは,東京歯科大学市川総合病院放射線科と共同で行った臨床治療の様子です。これまでに複数例の臨床治療を行い,その効果を確認しています。
がんの温熱治療
Chiba Univ. CFME TMS

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