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生体等価電磁ファントムの開発

生体組織における電磁波エネルギー吸収量評価や生体組織近傍に置かれたアンテナの特性評価などを実験的に行うためには,生体等価電磁ファントム(疑似生体)が用いられます。こういったファントムでは,その電気的特性(比誘電率,導電率)が,生体組織のそれと同一である必要があります。また,生体組織と言っても,種類(ヒトもしくは動物)や部位(臓器)もしくは注目する電磁波の周波数によってもその電気的特性は異なります。そこで当研究室では,目的に応じた様々な種類の生体等価電磁ファントムの開発を行ってきました。図Aは,ある生体等価電磁ファントムの電気的特性について,文献値(目標値)と測定値を比較したものです。広い周波数帯にわたり,文献値と測定値が一致していることがわかります。図Bは,頭部近傍のアンテナから照射された電磁波エネルギー吸収量をサーモグラフィ法によって測定している風景です。
生体等価電磁ファントム
Chiba Univ. CFME TMS

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