大会長挨拶

Speaker 1

中川 誠司

第39回日本生体磁気学会大会 大会長 
千葉大学フロンティア医工学センター 教授

 2024年6月13日,14日の2日間,千葉市の幕張メッセ国際会議場において第39回日本生体磁気学会大会を開催させて頂くことになりました.日本生体磁気学会は生体磁気学分野における国内唯一の専門学会であり,生体から生じる磁界の計測による脳・脊髄・心臓等の機能推定やその臨床応用,電磁界の生体影響の解明,さらにはそれらに関連する計測機器やデータ解析技術の開発に従事する研究者や技術者,臨床家が参加しています.本大会は様々なバックグラウンドを持つ会員が一堂に会する年に一度の機会ですので,分野を超えた議論や情報収集を効率的に行うことができる場を提供したいと思います.

 今大会には多くの演題を登録いただきました.3件の特別講演に加え,5つのシンポジウムで19件の講演が行われます.また,一般演題は口頭発表16件,ポスター発表30件を数え,充実したプログラム構成となりました.この場を借りまして御礼を申し上げます.

 2019年に始まったCOVID-19の感染拡大は本学会の活動にも少なからず影響を与え,ここ数年は誌上方式,オンライン方式,さらにはハイブリッド方式で大会が開催されてきました.オンラインの活用には時間やコストの節約というメリットがある一方,参加者間のコミュニケーションが希薄になってしまうという問題がありました.異なるバックグラウンドを持つ会員が集う当学会では,膝をつきあわせた議論や交流がとりわけ重要です.今大会はCOVID-19前の形態,即ち完全な対面方式にて行い,懇親会も開催することと致します.大いに親交を深めていいただけますと幸いです.

 今大会は12年ぶりの関東開催となります.これまでは遠方での大会参加を躊躇されていた皆様も,気軽に大会を覗いていただきたいと思います.とりわけ,大会の開催地となる幕張地区は,東京駅,羽田空港,成田空港からの所要時間がそれぞれ40分という,至便な環境にあります.多くの皆様のご参加をお待ちしております.