微小循環のイメージングと解析
(Imaging and analysis of microcirculation)
微小循環とは血管径が100μm以下の微小血管の領域を言います.この領域は血液循環により血液と各組織との間の物質交換が行われ,生体組織の生存のために重要な役割を持つ領域です.そのため,微小循環をモニタリングすることにより生体状態の把握が可能となります.さらに,撮影された動画像を解析することで,健康状態のモニタリングや疾患の機序解明,薬効調査への貢献を目指しています.皮膚毛細血管における血行動態解析
現在:足立誠 |
皮膚毛細血管とは,皮膚表面に分布する直径5–20 μmの血管のことです.毛細血管をモニタリングすることにより組織状態の把握が可能となります.しかし,このための定量評価手法は未だ発展途上にあります.当研究室では,皮膚毛細血管の定量評価に向け,撮影装置及び画像解析手法の開発に取り組んでいます.また,その有効性を検証するためカフの圧迫により血流状態を変化させた状態で血流速度や血管径などを推定しています. |
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共同研究者:タカノ株式会社 研究費: 外部発表リスト:
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非接触型撮影装置を用いた敗血症モデルラットに対する薬効調査
現在:田口竣也 |
SDF撮影法は組織に接触させなければならないという問題があります.本研究では,非接触型への改良を行いました.また,敗血症では,初期段階で微小循環が障害されることで,組織への酸素供給が適切に行われず,やがて臓器障害を引き起こしてしまいます.そこで,非接触型撮影装置で微小循環を観察し,取得画像を解析することで,敗血症の機序解明や薬効調査を目指しています. |
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研究費: 外部発表リスト:
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