千葉大学 フロンティア医工学センター

中川・大塚研究室

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 聴覚心理計測や神経生理計測,さらには音響物理計測, コンピュータ・シミュレーションを用いて,ヒトの感覚・知覚・認知機能,特に聴覚機能の情報処理メカニズムの推定に関する研究に取り組んでいます.知覚メカニズムを明らかにするだけでなく,それらの結果を利用した福祉機器の開発,知覚情報処理の計算機モデルの構築,さらには視聴覚環境の最適化とそのための生理指標の開発にも力を注いでいます.なお,本研究室が取り組む”先進的骨伝導技術を基盤としたコミュニケーション促進機器の研究開発”は,本学の重点推進課題(次世代インキュベータ)に採択されました

 

現在の主なテーマ:

 

  • 非侵襲的計測を用いたヒト感覚・知覚・認知メカニズムの解明と環境最適化への応用
  • 非侵襲的手法(MEG, EEG, fMRI)を用いたヒトの知覚・認知関連脳機能の解明に関する研究
  • 生理および心理データの解析に基づく居住環境の最適化に関する研究
  • ブレイン・マシン・インターフェースの開発
  • 脳磁界・脳波データの解析手法,刺激装置などの開発

 

脳磁界・脳波計測による脳機能解明(東京大学・産業技術総合研究所との共同研究)

専用実験室を用いた高精度な視聴覚環境評価

脳機能データからの”快適性”の抽出と,空間パラメータを自動的に最適化するブレイン・マシン・インターフェースへの応用

  • 骨導(骨伝導)メカニズムの解明と福祉・医療・生活機器への応用
  • 骨導超音波知覚の解明および重度難聴者のための新型補聴器の開発
  • 耳介骨伝導を利用したスマートホンの開発に関する研究
  • 骨伝導技術を応用した騒音に強いコミュニケーション・デバイスの開発
  • 新しい補聴効果評価手法の開発

“骨導超音波知覚”の解明に基づく重度難聴者のための新型補聴器の開発

骨伝導メカニズムの解明とスマートホンへの応用 (Kyocera Digno)

  • 聴覚の生理計測,心理計測による”隠れた難聴”のメカニズムの解明
  • 耳音響放射(耳から生理的に発生する音)や電気生理信号の計測,心理計測による”隠れた難聴”のメカニズム解明
  • 高次認知機能と”隠れた難聴”の相関の検証
  • 新しい”隠れた難聴”診断手法の開発

耳音響放射の計測

  • 騒音性難聴のリスク評価と予防に関する研究
  • 中枢による聴覚末梢のコントロール機能 ”蝸牛-オリーブ束反射”のメカニズムの解明
  • バイオリニストを対象とした騒音性難聴のリスク評価に関する研究
  • 腹部聴診音の計測による腸蠕動の評価に関する研究
  • 腹部聴診音と腸蠕動画像を用いた腸蠕動音発生メカニズムの解明
  • 腹部聴診音からの腸蠕動機能の客観評価に関する研究

 © 2016 Chiba University Nakagawa & Otsuka Laboratory