第22回千葉大学医工学シンポジウムを開催する運びとなりました。
今回のシンポジウムは、実行委員長の兪文偉教授のもとで準備を進めてまいりました。高齢化が進む社会において、地域医療や福祉・介護の問題はますます重要性を増しています。そこでは単に病気への対処だけでなく、より広い視点で「肉体的、精神的、社会的に良好な状態」を目指すウェルビーイングの概念が求められています。この中で工学技術がどのように役立ちうるか。本シンポジウムではこの課題をメインテーマに掲げ、学外の専門家や有識者をお招きしてご講演頂くとともに、千葉大学内での取り組みも紹介いたします。
具体的には、まず最初のセッションで、井出博生先生(東京大学)から地域生活を支える技術について、また田上佑輔先生(やまと在宅診療所登米)からは在宅医療と地域医療について、それぞれご講演いただきます。2つ目のセッションでは、奥朋子先生(合同会社ウェルネスアトリウム)から在宅看護の現状と技術への期待について、染矢宏史先生(千葉大学運営基盤機構)から西千葉Well-beingリサーチパーク構想についてのご講演があります。さらに兪文偉教授から当センターでの関連研究を紹介します。その後、パネルディスカッションも行います。
また、これら2つのセッションの間で、当センターの研究成果をポスターセッション形式で発表いたします。
本日のシンポジウムでの講演やディスカッションが、参加される皆様にとって有意義な情報源となることを心より願っております。どうぞお楽しみください。
千葉大学 フロンティア医工学センター長
羽石 秀昭