近年の超音波診断では,各種の生体組織の性状と疾患の関係性を物理的・数学的に結びつける定量超音波(QUS: quantitative ultrasound)技術の実用化が進んでいます.
本プロジェクトでは,これまでに開発・実用化してきた多様な超音波技術と臨床・病理学的知見を集積し,多様な状態にある生体組織の性状と音響特性・機械特性・生化学特性などを統合的に理解可能な「超音波病理学」という新しい学問体系を創出することを目指します.
プロジェクトの推進には,日本学術振興会 拠点形成事業(JSPS Core-to-Core Program)および千葉大学国際高等研究機関(Chiba University IAAR)の支援を受けています.また,各事業の一環として国際シンポジウムとセミナーを独自に開催するとともに,学会などとの連携でマルチスケールQUS研究会を実施し,研究成果を広く発信します.
