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超音波グループ 組織性状診断研究室

超高周波超音波による生体音響特性計測

1MHzから数百MHzの超音波を用いて各種生体組織の音響特性(音速,減衰,音響インピーダンス)を計測し,生体組織の組成・構造と音響的特徴との関係を解明している.

Fig. 250MHzで計測したラット肝臓(肝硬変)の音速二次元分布(左)とHE染色された病理標本(右).病理標本において青い部位が線維


超音波診断の精度向上/組織性状診断法の開発

超音波診断装置などを用いて観察・取得される各種臓器のエコー信号情報を解析することで,病変組織の特徴検出,病変進行度の判定,がん転移の推定などを可能にする.

Fig. 超音波顕微鏡(5MHz)で観察した肝炎患者の肝臓エコーを解析し,線維組織を検出した例.左が三次元処理,右が二次元処理.


Fig. 3D超音波スキャナ(25MHz)で観察した摘出リンパ節のエコーを解析し,内部組織の散乱体密度を推定することでがん転移を判定した例.

治療支援のための医用画像処理

内科治療や外科治療において医師の負担を軽減し,安全な治療を行うための画像・情報提示法や可視化法を開発している.

Fig. 三次元超音波像と三次元腹腔鏡像を重畳表示し,手術中に肝臓の表面と任意断面の同時提示(左)や,肝臓内の血管構造を可視化(右)している.