イベント・研究会

医工学研究会

医工学研究会

第12回
日時:2010年9月24日(金) 17:00 - 18:00
場所:フロンティアメディカル工学研究開発センターB棟1階会議室

草野 満夫
独立行政法人 労働者健康福祉機構 釧路労災病院 院長(外科)
昭和大学 客員教授

タイトル

ICG蛍光Navigation Surgery -光るリンパ節,脈管,臓器を追う-

概要

肝機能検査試薬のICGが蛍光を有しており、それを応用した蛍光造影法は眼科、
胸部外科、さらには乳癌のセンチネルリンパ節(SLN)同定法として用いられてきた。
しかし、消化器系に応用されたのは最近で、
現在、胃癌のSLN同定、肝切除区域の同定としてのtattooing法 、
開腹あるいは鏡視下術中胆道造影、さらに大腸腫瘍の存在部位のmarking法など、
本法は外科領域において広まりつつある。
現在、脳外科手術用の顕微鏡には本装置が標準整備され、
その他、形成外科、皮膚科、泌尿器科など, ほとんどの外科領域で応用されている。
しかし、ICGがなぜ蛍光を発するのかという基礎的あるいは臨床応用にあたっての
いくつかの解決すべき問題点がある。

今回、ICG蛍光法の臨床応用の現況と、これからの課題について言及させていただきたい。