好酸球性食道炎(EoE)の病態解明に関する研究
EoEは, 食物などの抗原が原因となりアレルギー反応が生じることで, 胸のつかえ感や胸やけ等の症状が出現する疾患で, 近年増加傾向にあります.第一選択薬としてプロトンポンプ阻害薬(PPI)が使用されますが,効果のない症例が3割程度存在するのが現状です.PPIの奏功と胃食道逆流の程度に関連はなく,その病態は不明のままです.PPIの奏功しない症例においても, 不可逆性変化をきたす食道の線維化が生じる前に適切な治療を開始することが重要であり,EoEの発生要因やPPI反応性の機序の解明が強く求められています. そのため, 病理組織学的な解析や分子生物学的なアプローチからその病態解明に取り組んでいます.
長野 菜穂子 助教