スタッフ紹介 中口 俊哉
プロフィール
副コース長
- 氏名:
- 中口 俊哉 Toshiya NAKAGUCHI
- 職名:
- 教授
- 学位:
- 博士(工学)
- Keyword:
- 医用画像処理,外科手術ナビゲーション,画像診断支援,医療トレーニングシミュレータ,生体計測
- E-Mail:
- nakaguchi[at]faculty.chiba-u.jp
[at]は@に置き換えてください
テーマと内容
投影型拡張現実感による医療支援
内視鏡外科手術における術者の負担を軽減するため,プロジェクター投影による拡張現実感技術を用いた医療支援システムを提案しています.また内視鏡外科手術で用いられるトロカールに小型カメラを組み込んだ全く新しい医療用カメラ「カメラ付きトロカール」を提案し,実用化に向けた開発を進めています.これにより体腔内を多方向視点で観察しながらの内視鏡外科手術が可能となり安全性向上や高精度化が期待できます.
拡張現実型聴診訓練システム
現在,医学教育における聴診の訓練は主にマネキン型装置が使われていますが,高価かつ大きなスペースを要するなどコストの問題が大きいことが問題です.加えて,聴診時は患者との意思疎通も重要ですがマネキン型装置は医療面接の訓練ができません.そこで模擬患者など健常者に,本研究で開発した仮想聴診器を当てることで任意の心音・呼吸音を再生し,様々な病態を再現できる拡張現実型聴診訓練システムEARSを提案しています.
診断支援システム
舌は全身の健康状態を反映して様々に変化しますが,客観的な記録手段が確立されていません.そこで舌の色,形状,湿潤度などを定量的かつ安定して記録する舌画像撮影システムTIASを提案しています.多数の漢方専門医を対象に調査研究を実施し,舌色と漢方所見のデータベースを構築しました.このデータベースを基に機械学習技術を用いて舌写真から漢方所見を推定する診断支援システムを構築しました. また,舌以外にも脳動脈瘤の早期発見を目指してMRA画像からの自動処理による脳動脈瘤検出手法に関する研究や,肝臓に発生した転移がんや嚢胞などの病変部位をCT画像から自動検出する研究など様々な画像診断支援に関する研究を進めています.