イベント・研究会

医工学研究会

医工学研究会

第15回
日時:2010年12月15日(水) 18:00 -
場所:千葉大学付属図書館亥鼻分館3Fライブラリーホール
   交通アクセス
   キャンパスマップ

中口 俊哉
千葉大学工学研究科人工システム科学専攻 准教授

タイトル

医用画像処理による手術支援・診断支援・医療訓練システムの開発

概要

画像処理やコンピュータグラフィクス,色彩工学を専門として
これまで行ってきた医工学応用の研究成果をご紹介します.
 近年,カメラとプロジェクターを組み合わせて現実世界に仮想的な付加情報を
重畳提示するシステム研究が注目されている.
そこで我々は医療応用として手術ナビゲーションシステムの開発を行っている.
まず腹腔鏡下手術の支援システムを例として体表に腹腔内の情報を提示することで,
あたかも体表が透けているかのように見え,
鏡視下における術者の空間把握の負担を軽減させることが出来ると考えている.
一方,診断支援システムの研究成果として,X線CT画像からの肝臓領域の高精度自動抽出や,
自動処理が困難とされる膵臓領域の抽出支援,腫瘍部位の自動検出,
また眼底画像解析や内視鏡画像処理などに取り組んだ.
また我々は医療訓練システムの開発にも長年取り組んできた.
バーチャルリアリティ技術を使った医療手技トレーニングシステムの開発や,
生体シミュレーションに必要となる生体特性の計測技術について研究成果をご紹介する.

これらの研究成果を例にご参考にしていただき,
今後,我々の技術が生かせる新たな医療応用があればぜひご紹介いただきたいと考えています.