イベント・研究会

医工学研究会

医工学研究会

第39回
日時:2013年6月7日(金) 17:00 -
場所:千葉大学フロンティアメディカル工学研究開発センター
    B号棟1階会議室 (西千葉キャンパス)


後藤 修
慶應義塾大学医学部腫瘍センター 低侵襲療法研究開発部門 特任助教


タイトル

胃癌に対する新しい低侵襲手術の開発と課題

概要

 胃癌に対する根治的治療の原則は「腫瘍切除」であるが、内視鏡的に切除が認めない病変に対しては外科的に胃を大きく切除せざるを得ず、術後のQuality of life(QOL)を損なう結果となりうるのが現状である。 現在我々が開発中の胃癌低侵襲手術である非穿孔式内視鏡的胃壁内反切除術(NEWS)+センチネルリンパ節ナビゲーション手術(SNNS)は、最小範囲の原発巣切除技術と最小範囲のリンパ節廓清手技を融合させることで可能な限り胃を温存し、術後QOLを向上させることができるものとして将来積極的な臨床導入が期待されている。 今回はこのNEWS+SNNSにおける開発の経緯を概説するとともに、現在の課題を解決する手段としての医工連携の可能性を検討したい。