イベント・研究会

医工学研究会

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第57回
日時:2015年3月16日(月) 14:30 - 16:00
場所:千葉大学 フロンティア医工学センターB棟1階会議室 (西千葉キャンパス)


講演者

植田 毅
(東京慈恵会医科大学 医学部物理学研究室 教授)

タイトル

有限要素法を用いた複雑散乱体周りの波動解析とその医療応用

概要

これまで、誘電体円柱がランダムに配列したランダムフォトニック構造における光局在とランダムレーザーの特性解析を行ってきた。 また、青い鳥の羽の色が羽枝内のポーラスランダムフォトニック構造によることを解明した。 更に、レベルセット法を用いたトポロジー最適化による光学クローキング(不可視化、透明マント)構造の提案し、その後、中国、シンガポールのグループにより実験的に確認された。 これらの概要を説明した後、蓄積してきた知見、技術の医療への応用の展望について触れる。 特に、脳梗塞の非侵襲的治療法へのフォノニックメタマテリアル用いた最適化超音波脳刺激および人体を取り込んだメタマテリアルアンテナ、スーパーレンズによる計測と非侵襲的治療について提案する。


講演者

亀岡 准
(Texas A&M University, Electrical and Computer Engineering, Associate Professor)

タイトル

ナノ、マイクロ構造物の生物、医学への応用

概要

本講演では、様々なナノ、マイクロ構造物のバイオメディカル分野への応用例についてお話しさせて頂きます。 例えば、ナノ流路系での単一分子検知、ラマン分光検知、ソフトマイクロカンチレバーでのバクテリア検知など。 これらの新しい検知法により、今まで検知できなかったものが、検知できるようになりました。 また、ソフトロボティクス、バイオロコモーティブ、スマートマテリアルなどの、新しいアクチュエーター技術についてもお話します。 最後に、バイオマテリアルの生物組織等の応用例についてもお話させていただく予定です。