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第47回 10月24日
浜住 由子
(株式会社 日立製作所 ライフサイエンス推進事業 事業企画センター)

タイトル

元気チップ解析サービスのご紹介
~ヒト末梢血における遺伝子発現解析事例~

概要

近年、消費者の食品の効能に対する意識が高まりつつある。また厚生労働省は食品の安全性や機能に関するエビデンス取得の指導を強めている。これらに呼応して食品メーカーは、特に、生活習慣病予防効果や美容効果といった健康機能を開発ターゲットとしている。しかしながら、健康機能を客観的に評価する手法は限られており、新しい解析方法として健康機能を遺伝子レベルで評価する手法(ニュートリゲノミクス)が注目を集めている。日立が提供するDNAチップ技術を基本とする「元気チップ解析サービス」はニュートリゲノミクスの一つである。「元気チップ解析サービス」は、ヒト末梢血中の遺伝子発現を解析し、食品の効能・健康機能の客観的評価に貢献している。

日立は、2001年よりガラス基板上にオリゴDNAプローブを配列した非常に解析精度の高いオリゴDNAチップを開発した。また、平行してヒト試験におけるエビデンス取得の必要性を重視し、2.5mLの末梢血で遺伝子発現解析するノウハウを修得してきた。 「元気チップ解析サービス」で用いるDNAチップには、生命活動に重要と思われる遺伝子群、さらにヒトのストレス応答に関連する遺伝子群、および機能性食品の効果を検証できる遺伝子群が搭載されている。遺伝子群の絞り込みには、弊社がこれまで開発してきた解析データや解釈付けする際のノウハウ事が集約している。
日立では、「元気チップ解析サービス」を2005年5月に開始し、機能性食品やサプリメントの効果に対して、客観的なエビデンス取得支援を行なっている。今回のセミナーでは、弊社にて解析した事例を紹介する。